05 ブランネン 頭部管

2014/02/03 6:27 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2014/02/03 17:04 に更新しました ]
ブランネンの Tuning は初めてです。
送られて来た頭部管は、管体 14K Gold に Silver のリップ・プレートという物でした。
早速音を出してみると、詰まり感もひどく正しい音程で心地よく演奏するのは困難な状態です。

この頭部管は、ニューヨークの「フルートセンター」にあるのをネットで見つけ、そこへ発注して手に入れたものだそうです。

依頼されたお客様の感想は・・

『全体に音が上ずって楽しく吹けない。(高い値段の割には)私が吹くことの多い中音の辺りの音が豊かに聞こえてこないのです。

吹き方が悪いのかもしれませんが、これが大きな不満です。』

・・という事でした。

中を覗いてみると、正統派のクーパーカットで一見綺麗に作られており問題ない様に見受けられました。
しかし、ルーペを使ってあらためて調べてみると問題箇所が発見できました。
重要なエッジ周りにも不具合がありました。
その辺の修正をすべく作業に入りました。
今回は T-Tuning を基本に、必要があればスコッティッシュ化へもというご希望でした。
一通り調整が終わり音を出してみると、最初の状態に比べればかなり良い状態になりました。
おそらく市場に出ている普通のブランネンのレベルには達していると思われましたが、まだお客様の求めている中音の出し易さ等、改善の余地があると感じました。
スコッティッシュ化してしまえば一気に改善できると思いましたが、今回は他の手段での調整を試みました。
スコッティッシュについても、音の感じは好きだがあの形に抵抗があるという方もいらっしゃる様です。
そんな場合にも対応できる様に、耳無しでも同様の Tuning ができる方法をほぼ掴んで来ました。
何度かカット&トライを繰り返して、ようやく納得の行くところ迄到達することができました。

とても明るくて張りのある音の頭部管になったと思います。
これで楽しく演奏できる様になったのではないでしょうか?
リッププレートの形状が非常にすっきりと綺麗なのが印象的でした。
しっかりとプレスされており歪みが殆んどありません。
私が勤めていたメーカーでは、型がヘタって歪みが酷い状態になっていたにもかかわらず、一向に新しい型を作ってもらえませんでした。
それを気休めに叩いたり削ったりしてものすごい手間を掛けて使っていました。
ついつい思い出してしまいました・・・
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