13 YAMAHA EC

2014/03/14 0:13 に Yoshio Takamura が投稿
今回は知人の教えている生徒さんの楽器をスコッティッシュに・・・というご依頼でした。
届いた楽器は EC でした。
このモデルを Tuning するのは3回目になりますが、気になる点を確認する機会がやって来ました。
先ずは音を出してみると、殆ど音程をとるのが難しい状態!
今までの中でも最も手強そうです。
この楽器を吹いているのでは相当音程の悪い印象なのではと思い、先生に尋ねてみると・・
「とても耳の良い子なのでちゃんと修正して吹いているのでは? 特に気になった事は無い。」
・・という回答でした。
そうだとするととても優秀な生徒さんだと思います。
初めからこの楽器を使っている様なので、こう云うものだと思って対応していたのでしょうが相当苦労された筈です。
何とかもっと楽に吹けるようにしてあげたいと強く思いつつ作業に入りました。

これだけ吹くのに障害があるのには必ずその原因があるはず・・・
なかなか上手く撮影できないので判り難いでしょうが、思った通り前の2本と同じ現象が見られました。
コーナーの対角線上にえぐられたような部分があります。
今回は反対側にも僅かに同様の状態が見られ、4隅にカドがありました。
これで確実に何かの狙いを持ってこの様な状態にしている事が判明しました。
いくら何でもたまたま私が見た3本だけということは無いでしょう。
恐らく何らかの音作りか抵抗感といったものを想定しているのでしょうが、これは障害であってやってはいけない手法だと思います!
普通に吹けて音程やその他に悪影響が無いならまだしも、確実に不都合が起こっています。
これを一つのモデルとして打ち出すのは如何なものでしょう?
私の範疇ではこれは不良品です。
上の写真と角度が違うので分かり辛いでしょうが・・・
アンダーカットを上手く繋いで段差をなくしました。
他の部分はすっきりと作られているのですが・・・
一度は完了して吹いたところ、どうしても強い個性がつきまといます。
サンキョーの FT にも似たリップの形状のせいか、派手とも言える響きが消えません。
これだけ個性的な音なのですから中の小細工は必要ないと思うのですが・・・

なかなか納得の行く状態に持って行けず、何度も手を入れてようやく完成しました。
これを吹いた生徒さんが、さらにフルートを吹くことが楽しく、好きになってくれれば嬉しく思います。

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