22 ムラマツ スタンダード

2014/09/10 5:59 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2014/09/10 6:31 に更新しました ]
前回に続いてムラマツの頭部管の Tuning です。

ご依頼の内容は

ムラマツの35年ぐらい前に購入した総銀製フルートを持っています。
30年ぶりにフルートを始めようと思い、2月にムラマツにてオーバーホールし、4月からレッスンを受けています。 
まだ音色も音程も安定しませんが、先日 偶然にT-Tune Japanをインターネット上で見つけ、歌口をTuningする必要が
あるのではと強く思っております。

ということで、具体的には

楽器そのものを最善の状態にして、吹き方を安定化させたい。
不満としては、中音がひっくり返る事がある。 
Tuningをすればもう少し安心して吹け、音も良くなるような気がします。柔らかくて芯のある音が希望。

というものです。

今回は楽器全体が送られて来たのですが、 製造番号は1203* と思ったより古い楽器でした。
音を出してみると、音にまとまりが無く粗雑な印象です。
中音域も抜けが悪く音程もぶら下がって活き活きとした音が出ません。
ただ低音は割としっかり出る様です。
この楽器で楽しく練習を再開するのは難しいと感じました。
歌口の作りを見ると、結構下に向かって広がった形状になっており、ご希望の柔らかくて芯のある音にするのは難しい感じです。

先ずは気になる接続の管端の傷を直すことに
 





この画像ではよくわかりませんが

管の内側に出ているのが気になります。

すべてを削ってしまうと管長が短くなってしまうので

内側に干渉しないぎりぎりのところで止めました。

中の作りもこれと言って特に気になる部分は無いので、
より良い歌口にする為のセオリー通りに(?)作業を進めました。

前回の経験も活かして元の形をなるべく変えずに改善する方向で出来上がりました。
早速吹いてみると・・・良い感じです。
最初の状態ではあまり吹きたくなる感じではなかったのですが、次々と色々な曲を吹いて確かめたくなりました。
スコティッシュも考えたのですが、芯のある音に・・ということを考慮して止めました。
試奏の途中でちょっと気になる現象を感じました。
他の頭部管で試しても同じだったので胴体に問題が在るようです。
以前にも経験があったので処置してみると直りました。
ほんの僅かな部分で影響があるのです。
この状態であれば色々な表現が出来、楽器による制約を感じなくて済むはずです。
これで楽器を疑うことなく楽しく練習が再開できれば良いのですが。
ひさびさにエンブレムも貼らせていただきました。





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