11 POWELL Concervatory

2015/04/27 19:03 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/11/18 20:23 に更新しました ]
今回は先日木製頭部管をお買い上げいただいたお客様から、接続の不具合の修理とすり合わせの為に送られて来た楽器です。
付属の銀製頭部管についてもすり合わせがきついことと凹みを直して欲しいということでした。

先ず最初に音を出して違和感を感じたので手持ちの頭部管に差し替えてみたのですが、どうも良くありません。
接続(樽)の状態を疑って手を入れてみるとだいぶ改善されました。
それでもオリジナルの頭部管では荒っぽくてキツイ音がします。
観察してみると驚くべき状態でした。
穴の形が角ばっています。
そして中はもっと凄いことになっていました。
どうしてこのような跡が残るのか、いたるところ傷だらけです。
そして正面の銀ろう線はスだらけ・・というよりろう付け不良と云うべき状態です。(残念ながらこれを完全に修復することはできません。)

この状況をご説明して手を加えることにしました。
何とか内側は滑らかになりました。
(ところが、この画像を見てみると未だ取りきれていない傷に気がついたので、翌朝既に梱包の終わった荷を解き手直しをしました。)

穴の輪郭もほぼ改善できましたが、まだ角ばった感じが残ります。
でもこれ以上手を入れることは出来ない状況です。

それでも吹いた感じはだいぶ素直に音が出るようになりました。
木製頭部管と吹き分けて使用するにはだいぶ個性が違うのでかえって面白いかもしれません。

試奏した時に感じたのですが、足部管のカップの開きが大きくてローラーの位置が高くなってしまい、小指が引っ掛かって操作し難い状態でした。
通常ですとカップから出ている足の調整で開きも変えられるのですが、この機種は変わった構造でそれができません。
全体にキーを押さえて離した時の当たりの音が賑やかで気になったので、フェルトを厚めの物に交換することですべて解消しました。

昔は憧れの楽器であったパウエルもこんな状態では困ったものです。






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