13 POWELL Signature

2015/05/03 1:46 に Yoshio Takamura が投稿
以前ムラマツの頭部管を Tuning させていただいたお客様から、今度はパウエルのシグネチャー・モデルについてのご相談がありました。

以前、ムラマツのSRでお世話になりました、兵庫県の**です。
とても良くなったので今回、手持ちのパウエルも一度見て頂きたいのですがお願いできますか?
低音から高音まで良く息が入り、非常にパワフルに鳴りとても気に入っているのですが、鳴り過ぎて表情が付けにくい気がします。
pでのコントロールが難しいです。

という内容でしたので、とりあえず状態を見てご相談させていただく事にしました。

音を出してみると、それ程ひどく気になる状態ではありませんが左手の音程のぶら下がりが気になります。
全体に広がった感じのまとまりの無い音でした。

つくりを見てみると
まず穴の形が気になります。
この写真では右下になりますが、実際に構えた時の左エッジが広がって角張っています。

エッジの内側もだれ込んで左が太くなっています。

内側の壁にも傷が見られます。

アンダーカット部分にもギザギザが・・・
先日の Concervatory 程ではありませんが、ほぼ同じ状態です。

目に見える問題点を修正すればかなりの改善が見込まれたので、作業に入ることにしました。

広がったエッジを直すためには反対側を削って修正することになりますが、そうすると全体に大きくなってしまうので避けたいところです。
何とか全体を削ること無く細心の注意を払って辻褄を合わせる事ができました。

表から見えない部分も滑らかになりました。

音を出してみると、輪郭のはっきりしたまとまった響きになりました。
力強い音が得られると同時に、ピアノでもしっかりした響きが保てるのでコントロールはし易くなったと感じられます。
左手の音程のぶら下がりも感じなくなりました。
元の状態でも概ね気に入ってらした様なので、この変化をどのように感じていただけるのか・・気になるところではあります。

パウエルが続きましたが、どうにも困った状態ですね。




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