22 FAULISI 14K

2015/06/24 2:49 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/06/24 17:44 に更新しました ]
今回はフランスのフォリジです。
以前2,3本吹く機会があったのですがあまり良い印象ではありませんでした。
オーバルタイプで音色は気に入っているものの息の入り難さ、低音の反応、高音域の改善をして欲しいというご依頼でした。

届いた頭部管を吹いてみると、特に問題は感じられずむしろ非常に良い印象でした。
多少音程のコントロールが気になる感はありましたが、この頭部管の個性として十分対応できるものでした。

つくりを見ても多少気になる部分はあるものの、音に現れていない以上決定的な不具合では無いと思われます。

以上の状態から敢えて手を入れる必要が無いと考え、それでもという場合はどれ程改善できるか判らいないが気になる部分に手を入れるという方針にしました。
お客様にその旨をご説明したところ、それならば手を加えずに返却して欲しいという事になりました。
(ただし、その代わりに次の頭部管が送られて来ることになったのですが・・・)

エッジの真ん中に当て傷があったのでそれだけは手直しすることにしました。

どうせ手を入れるならついでに気になる部分も修正したらどの様に変化するのだろう・・・?
良好に感じられる歌口に手を入れる事には抵抗があるのですが、最近の経験から理想の形に近づけることで必ず何かしら改善されるという確信もあります。
それを試して確認してみたい・・という気持ちが沸々と湧いてきました。

結局その旨をお客様にお伝えして、チューニングとしてでは無く私自身の好奇心を満たすために加工させて頂く事になりました。^^;

歌口と管の接合はこのようになっていますが、最近の流行りなんでしょうか? (パウエル、ミヤザワの一部の機種)
左の状態から右のように・・・(何処をどのようにかは・・・)
その結果、少し気になった音程のコントロールも改善され息の入りも良くなったようです。

    マークはレーザー彫刻によるものでしょうか?
    とても綺麗です。

多少なりともお客様の当初のご希望に近付ける事ができた様にも思いますが、
本来ならば自分で入手しなければ試す事の出来ない題材をお客様の楽器で行う事が出来るのは有難いことです。
我儘を快諾して頂きありがとうございました。m(_ _)m


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