02 Pearl Vivo

2015/01/29 20:43 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/04/22 4:35 に更新しました ]
先日大学で教えている知人にスコティッシュ仕様の銀の試作頭部管を送ったところ、吹いた生徒さんが気に入ってくださりご自分の頭部管をS.F.E.Tuningして欲しいとの依頼がありました。
私の頭部管で吹くとちゃんと吹ける・・・というコメントから、お使いの頭部管はかなり問題があると予想しました。

送られて来た頭部管を吹いたところ、確かにひどい状態でした。
ちょっと吹き込むと音がひっくり返ってしまい、音程をとるのも大変です。
これでキチンとまともにやりたいことを表現して演奏することは非常に困難であると思えました。
この状態で上手く演奏できずに悩んでいたのだとするととても可哀想です。

今までパールの頭部管には割と良い印象を持っていました。
見える形は良い形なのですが、中を見てみると形状に問題もありアンダーカットも面だけで切った様な状態でした。
それらを手直しすればかなり改善できる筈ですが、今回は一挙にスコティッシュ化することにしました。

銀を削るのも久し振りの気がしましたが、スコティッシュの耳加工は尚更でした。
一気に抜けが良くなり楽に吹けるようになりました。
ただ中音がまとまらずに広がってしまう感じがあったので更に手を加える事にしました。
どの様に修正すれば改善できるのか・・・一晩悩みましたが、翌朝一吹きして方針を決定しました。
漠然とではありますが、これまで経験して来た事例が頭の中をぐるぐると駆け巡り確信の様な物が湧いて来ました。
その結果、「これでよし!」と納得できる状態にすることが出来ました。

これで自分の思うように心地よく演奏が出来るようになったのではないでしょうか。
今後の演奏に少しでも良い影響を及ぼすことが出来れば嬉しく思います。

ひとつ誤解しないで欲しいのですが、スコティッシュ頭部管が特に素晴らしいのではなくて元の頭部管の状態がひどかったのです。
それを気付かせるようなリファレンス用頭部管としては有意義であるかもしれません。

練習や努力を怠ってすべてを楽器のせいにして、次々と楽器を換えて行くような状況は決して好ましくありませんし、避けて欲しいと考えます。
しかしながら、たまたま巡り会った楽器がその人の人生に及ぼす影響には多大なものがあります。
そういった意味からもメーカーにはちゃんとした製品を送り出して欲しいと思いますし、販売に携わる方々にもそういった意識を持って対応していただきたいと感じます。
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