14 Haynes

2016/09/29 2:34 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2016/09/29 5:00 に更新しました ]
今回は No. 431** のハンドメイド・モデルの頭部管です。

・音が平板で、豊かな響きがあるように感じられない。
・感情を込めた音楽的な表現が困難。
・音程がとりにくい。

ということでした。

届いた楽器を見て先ず気になったのは、クラウンの形状とヘッドスクリュー部分の管のジャバラです。

回して外そうと試みましたが、コルクも一緒に回って外れません。
過去に無理やり外そうとしてこのようになったのでしょうか?
それにしてもこのクラウンは相当古いタイプのようです。
これは先日ブログに載せた画像ですが
左が No. 7693 (レギュラー) 右が No. 40482 (ハンドメイド) です。
番号から云っても本来なら右と同じ形状のクラウンの筈です。

どの様な状態でクラウンが外れないのか判らないので、火で炙ったり場合によっては穴を開けて壊す様か・・・
と思いを巡らせました。
以前にも経験があったので、とりあえずアルコールを注いでしばらく放置してみました。
その結果あっけなく回して外すことができました!

歌口の形状は明らかにオリジナルとは異なるもので、あとから削り直してあるようです。
ただそれ程いい加減なものではなくきちんと形作られています。

先ずは頭部管の蛇腹状の凸凹の修正から取り掛かることにしました。
叩いて擦って・・削って・・・磨いて なんとか目立たなくなりました。

ヘインズのチューニングでは、いつもオリジナルのヘインズらしさを残すか否かで葛藤があるのですが、今回は既にオリジナルとは違う形だったので躊躇なく手を入れる事が出来ました。
中の方はアンダーカットと壁の形状を整える事でほぼ完了したのですが、穴の周りの表面に変な落ち込みがあったのでそれを修正するのに苦労しました。


元の状態と比較して、音程も問題なく表情も付け易くなり、いろいろな表現ができるようになったと思います。
ほぼ通常のチューニング作業で済んだのでホッとしました。

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