18 Nagahara

2016/11/27 22:34 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2016/12/02 0:52 に更新しました ]
今回はナガハラの頭部管です。

ナガハラを持っているのですが、今一つ頭部管が難しく感じています。
音量は出るのですが、コントロールが難しく、すぐにかすれたり裏返ったりします。
一度見ていただくことはできませんでしょうか。

ということで、送られて来た頭部管は、Ag 950 の管体に 14K Gold のライザーとリップという仕様でした。
歌口はD
タイプというものだそうです。
クラウンにはロッキング・クラウンの Light Base が装着されています。

吹いてみると最初の一瞬だけ戸惑いましたが、吹き方をつかむとかなりしっかり鳴る印象でした。
ただご説明の通りに気難しさが感じられ扱い難い感じでした。
音程のコントロールについても、一つの判断基準である左手のぶら下がりを強く感じました。
この感じですと何かしら問題がある筈です。

中を覗いて見ると、形状的にはさほど問題はなかったのですが気になる部分が見つかりました。
画像は鏡に映った内部の様子ですが、おそらくハンダと思われる塊が管に付着しています。
通常の作業工程では有り得ない状態です。(ナガハラの製造工程は知りませんが・・・)
新品をご購入されたと伺っているので後からの修理は考えにくいのですが、どうしてこの様な状態でハンダが残っているのか理解に苦しみます?・・

おそらくこの部分を修正する事で問題は改善できると思えたので、その旨をお伝えして作業に入りました。

ハンダは綺麗に取り除くことができました。
その他にも僅かなライザー表面の歪を修正しました。
この状態で音を出してみると、最初に感じた不具合は解消されました。
ただ少々派手過ぎるような音の印象で高音に少々違和感がありました。
どの様な状態をお望みなのかを改めて確認して微調整することにしました。
以前はクーパーカットに近づける事で問題を解決することが多かったのですが、最近はなるべく元の形を変えない方向で調整するようにしています。

今回も殆ど大きく手を加えることなく仕上げる事ができました。

この作業を始めた当初は、「果たして良くなったと感じてもらえるだろうか?」という不安もあり少しでも大きな変化を求めようとしていたところがありました。
その最たるものがスコティッシュ・チューニングであり、見た目からも強くアピールしていました。
今まで続けて来た中で、ほとんど私と同様に感じて頂けることを経験して来た今、少しでも元の個性を損なわずに問題点を改善できるようなチューニングに努めています。

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