05 リッププレートの交換(番外編)

2017/06/08 3:04 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2017/06/08 5:59 に更新しました ]
今回はチューニングではなく、恐らく金属アレルギーと思われる症状から、木製のリッププレートへの交換をご希望される方からのご依頼です。

今使っている総銀が唇に合わないらしく腫れたり膿んだりします、フルートを続けたいので、歌口を木製に変えようとおもっています!
高校生、吹奏楽、大編成バンド、です!
太くて芯のある響の音を目指しています!オススメの木材を教えていただきたいです!

ということで、アフリカンブラックウッド(グラナディラ)の歌口に交換することにしました。

ご使用の頭部管はヤマハの銀製ですが、どうやら管と歌口はロウ付けのようです。
どう見てもロウ付けに見えますが、一応ハンダ付けの可能性も考慮して低い温度から炙ってみました。
ハンダでないことが確認できたので、一気に温度を上げて無事外すことが出来ました。

ライザーとリッププレートもロウ付けですので、ヤマハではどの様に作業しているのでしょう?
高周波ロウ付けと手あぶりを組み合わせているのでしょうか・・・
温度差を付けないと難しい作業です。

管の状態はあまり良くなく、接続部分も変形していたので手直しして磨きました。
元の穴も埋めることなくギリギリ合わせる事ができそうです。

位置合わせも上手く行き、管の穴と合わせる事が出来ました。
最新の設計の歌口ですが輪郭のはっきりしたまとまりの良い音になりました。
しかし、今回は金属アレルギーの対策としての交換ですので、特に木管の音の傾向を望まれているのでは無さそうです。
しかも吹奏楽での演奏ということなので、もう少し吹き込めてボリュームの出る方が良いのでは・・・
と考え、あれこれ迷った挙句に形状を変える事にしました。

少し四角い感じに近づけてアンダーカットも大きめにとりました。
音を出してみるまで不安だったのですが・・
狙い通り通常の銀管に近い吹奏感になり、大きな音も出し易くなったようです。
最初の音の感じも捨てがたいものがありましたが、今回はこれで良いのでは・・と感じます。

木でありながら銀管と同じように・・・
より木であることを感じられるような・・・

どちらを目指すべきか?
最近ずっと悩んでいる命題であります・・・

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