15 August Richard Hammig - Flute

2017/08/08 2:57 に Yoshio Takamura が投稿
続いて、今度はフルートです。



全体にピッチが低く聴こえ、中音域がくもった感じがする。

ということで、確かにそのような傾向は感じられるのですが、ほぼ穴だけのシンプルな歌口形状に因るところが大きい様に思えました。

パッと見ではさほど問題なく感じたのですが、ライザー面を綺麗にして観察するとかなり色々な問題点が見えて来ました。
まず驚いたのは管の中が傷だらけです。
どうしたらこの様な傷がつくのか・・・
そしてライザー面のコーナー付近にも
こちらもコーナー付近に2本のくっきりしたキズがあります。
それから気になったのは管とライザーの境目に黒く見えるハンダ層と、更にその上にブツブツとつながった線が見えることです。
はじめ何なのか分からなかったのですが、外側から見て判明しました。
このライザーは管に接合するツバの部分と筒の部分の2つのパーツをロウ付けして作られているようです。

中を見ると、右下のコーナーの形が気になります。
サイドの下、管との境目近辺にキズがあります。

このあたりを修正して行けば、ある程度の改善が期待できそうです。

修正を始めると、面の歪みとキズの関係が結び付いて何故こうなったかが類推できます。
実際に見える形と鏡に映る像を交互に見比べて整理して行くと、刃物を入れるポイントが見えて来ます。

全体にすっきりとした形になりました。
完璧に形を整えようとすると、どうしても上の(外から見える)穴の形にも手を入れる必要が生じます。
なるべくサイズが大きくならないように妥協点で留めました。
壁のキズは取れましたが、ロウ目の凹みは少し残ってしまいます。
管の中もほぼ綺麗になりましたが、深い傷は少し痕が残っています。
この程度なら影響は無いでしょう。
出来上がって吹いてみると、全体の音の方向性は明るくなったと思います。
こういったタイプの歌口はそれなりの吹き方があるのかもしれませんが、元の状態に比べて音色をつくり易くなり魅力的に感じるようになりました。
もうしばらく吹いて細かい調整をしてみようと思います。




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