21 Lafin 頭部管

2017/09/13 6:17 に Yoshio Takamura が投稿
今回初めてラファンの頭部管を扱うことになりました。
ラファンの初期に作られた物らしいということで、ムラマツのDNでご使用とのことです。

低音は特に角度を切り替えないと鳴りにくいです。
メーカーが違うので仕方ないことと思いますが音の移行に気を使います。
音のひっくり返るのを気にせず、もっと楽に吹けるようになればな…と。
ムラマツでは難なく出来ることがラファンだとひっかかることがあります。
しかしラファンの音色が好きなので、もっと吹きやすくなったらこんな嬉しいことはないです。

現在はブラネンからもラファン頭部管として販売されているようですが、本人の作られたものでこの様な問題のある頭部管があるとは思ってもみませんでした。
作られたものはすべて本人が吹いて確認しているはずなので、不具合のある頭部管が世に出ることはないのでは・・と勝手に思い込んでいました。

実際に送られて来た頭部管を吹いて驚きました。
非常に詰まった感じで息を流すことができません。
吹き過ぎるとすぐにひっくり返ってしまいます。
お客様が感じられていた通りの状態です。
音程も p で吹くと左手の音程のぶら下がりが顕著に現れます。
ラファンに関してはそれ程多くの頭部管を吹いたことはありませんが、この様な状態ではありませんでした。
それでもラファンの音色が感じられるのは不思議です。

アドラーとライザーは金のようです。
リッププレートの傷は気になりますが、音に影響する場所ではないようです。

ライザー正面、管との境目付近にキズがあります。
どうして此処にこの様なキズがついたのか?

アンダーカットがだいぶ小さい様です・・と思ってこの画像を見ていると
左上のコーナー部分にも何かあるのに気付きました。
上下を逆にして見ると、この様なキズがありました。

このところ3件続いたメーカーの異なる頭部管ですが、どれも状態が似ているようです。
クーパーカットでありながら、アンダーカットが小さめで何処かにキズや形の乱れがある状況ですが、同じ様な不具合を感じる頭部管に仕上がっています。

ラファンに関しては、本人が吹けるということが大きな強みだと考えていたのですが、これは単なるチェック漏れだったのでしょうか?
これが本当に製作初期のものだとすると、試行錯誤の中の不具合であったと解釈することもできますが・・

それから、管の凹みを直す際に気づいたのですが、接続部分の内径が細い様です。
特にひどく凹んだり歪んでいる訳ではなさそうなので、チューニング後の音の状態で手を入れるかどうか判断することにしました。

キズを取りアンダーカットも広げました。

正面のキズも綺麗になりました。
ライザーの金はピンクがかった淡い色で、削った感触も柔らかく感じたのですが何ゴールドなのでしょう?
ブラネンのカタログにはローズゴールドという表記がありますが、それでしょうか。


今まで数本のラファンを吹いたことがありますが、何れもゴールドの頭部管でした。
出来上がった頭部管を吹くと、以前吹いたことのあるラファン同様の感触になりました。
元の状態で感じた不具合は改善できました。
接続の内径による不具合も感じられないのでこのままにすることにしました。
初期の作ということから、頭部管を成形する芯金が当初細めであったのか、或いは現在も同様だとするとそういう設計だということになります。
もしそうだとすると、通常よりもテーパー部分を長くして何らかの効果を狙っていると考えることができます。
その分管の厚みも増やすことになります。
狙いだとすればさすがと思うのですが・・・
検証してみたいと思います。

この部分を見ればラファン本人が作った物かどうか分かるそうですが・・私には分かりません。






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