06 歌口交換 その2

2017/06/15 1:50 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2017/06/15 7:14 に更新しました ]
前回に引き続き元の歌口を外して木製の歌口に交換する作業です。
今回は長年オーケストラ奏者としてご活躍された私の大先輩からのご依頼です。

今は使うことのなくなったというサンキョウの銀製頭部管です。
歌口の形状はハイウェーブです。

前回のヤマハと違いこちらはハンダ付けです。

用意した歌口を合わせてみると元の穴がだいぶ大きい状態でしたので、銀の板を穴に合わせてロウ付けして塞ぎました。
画像はその後磨いた状態です。
今回の木もアフリカンブラックウッドにしました。

表面積を増やしてより強固に接着するために、管と歌口の裏に加工をしました。

接着後、塞いだ管の部分を新しい歌口穴に合わせて削り仕上げます。
前回はここから更に手を入れて形状を変えてしまったのですが、今回はこれで良さそうです。
通常ご使用のすばらしい楽器があるので、ちょっと傾向の違う木の感触を出すことができれば良いのでは・・と考えました。
ただ普段お使いの頭部管と比べて余りにも吹奏感が違うのも良くないだろう・・と考え、少しだけ調整することにしました。

何度も試しながら「果たしてこれで良いのだろうか?」と悩みました。
このところ「どのような頭部管を目指したら良いのか・・」という方向が自分の中でも揺れ動いています。
一見他人の言うことはあまり気にせず、頑固に自分の思うように作っていると思われているかもしれませんが・・・
今まで頂いた多くの方々のご感想の一つ一つを克明に記憶しています。

「いちいち人の言うことに耳を貸していたら何にも出来ねぇよ・・」といった風を装いながら、実は
「やっぱりそうだよな、その方がいいのかな~」といった具合に、内心ではかなり気にしているのです。
すべての人から同じような評価が得られることなど無い・・とは知りつつも
自分の思うところが少しでも多くの人に受け入れられることを願う気持ちも否めません。

こんなモヤモヤとした状態からある方向性に気付くことができるようなご助言が得られれば・・・
と虫の良いことを考えているのであります。



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