03 YAMAHA EC

Post date: Feb 3, 2015 12:28:04 PM

今回はヤマハの514というモデルのEC頭部管のTuningです。

音の立ち上がりが悪い

うまく息をいれることができないのでカスカスの音になることが多い。特に高音は苦しいです

アンブシャがずれてる。とよく注意されますが自分ではわからない。汗をかいてずれるので吹き口のところに紙のシール(ストッパーの役目)を貼ってます。

という事でした。

早速吹いてみましたが、普段の吹き方ですととても大きな音でリードが振動するような変な響きがします。

その状態では音程のコントロールが出来ないので、唇とエッジの距離を離して(外向きにして)吹くと何とか音程が取れるようになりますが、ボーっと間の抜けた音になってしまいます。

ヤマハのECは何本目でしょうか・・・中の様子は・・・予想通りでした。

中の様子は毎回ですので省略しますが、今回は特にリッププレートの形状が気になりました。

この画像では良く分かりませんが、エッジの向こうが平面的にくっきりと折れ曲がっています。

同時期なのかどうかは良く知りませんがパウエル、バーカード、サンキョウでも同様の形状の物が見られるのですが、何を狙ったのでしょう?

前の角度が及ぼす影響は認識していますが、エッジとサイドにつながる部分の角張った面は良くない影響を及ぼすと思います。

実際この形で好ましいと思える楽器にはお目にかかった事がありません。

先ずはその角張ったところを削ってなるべく曲面に近くなるようにしました。

あとは内側奥のコーナーにある角を取ってアンダーカットを綺麗に繋げました。

左右の壁の角度も思うところと違うことに気付きました。

今まではすべてスコッティッシュにしていた気がしますが、今回はこの状態で確かめることにしました。

最初の画像と何処が変わったのか・・・と思える状態ですが、音は大きく変わりました。

まだ音色的には強い個性が残っていますが、音程のコントロールも楽になり楽器としての問題点は改善できたと思います。

最初からこういう状態であればとても個性的で面白い頭部管だと思うのですが・・・

こちらもご覧ください。

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その後、習っている先生からもご連絡をいただきとても良くなったとうかがったのですが、ご本人からどうしても胴部管も含めて全体での確認をして欲しい旨のご相談がありました。

再調整の為に届いた楽器を吹いてみると、最初は特に問題は感じませんでしたがちょうどTuningが終わった他のお客様の楽器と比べたところ、まだ改善の余地があると感じました。

前回、もう少し手を入れるべきか悩んだ部分があったのですが、その結果が果たしてより吹きやすく感じて頂けるか疑問が残ったので止めておきました。

実は以前に一度だけ、私が良いと思う方向に調整したところ、むしろ吹き難くなったという回答をいただいた事例がありました。

それ以降その部分にはなるべく手を入れない様にしていた気もします。

今回はもう少し改善できないかと思われた様ですので、思い切ってその部分に手を入れてみました。

その結果私としては更に良い状態にできたと感じられました。

頭部管の性能が良くなり私にはより吹きやすく感じられ、ほぼ完璧なな状態になったと思います。