20161210 ウェーブタイプ歌口の製作 ピッコロ編
Post date: Dec 11, 2016 12:15:54 PM
ブログに投稿した物をこちらにまとめてみました。
アフリカンブラックウッド(グラナディラ)を使用して
ウェーブ(波型)リップの歌口を試してみる事にしました
段取りは何日も頭の中でシュミレーションを繰り返していたのですが
実際に取り掛かってみるとかなり難航しました
大体の成形が終わり
ここ迄で3日程掛かりました
この状態で完成させました
最初に音を出した時にはあまり良くなく
苦労した分がっかりしました・・・
通常の歌口と比較して
メリットよりもむしろデメリットを感じる状態でした
その後何度も手を加えて
少しずつ改善されたものの
良いのか悪いのか良く判りません
その後
スネークウッドのコラボタイプも作ってみました
こちらはヘインズの銀管に合わせました
この2本を
菅原潤氏に送って試してもらいましが
やはり同じ印象の様でした
その後
菅原氏の助言に従って
一番高い山の位置を少しずつ前方にずらして
その都度確認してみる事にしました
最初のうちは殆ど変化を感じる事はできませんでした
が
何度削り直した事でしょうか・・
ようやく良い変化が現れて来ました
こちらも
ここまで持って来ました
フィリップ・ハンミッヒをはじめ最近の殆どのメーカーが
採用している形に近付きました
この形状があまり吹き方の制約を受けずに
ある程度良い効果をもたらす様です
最初にこの形を打ち出したメーカーは何処なのでしょう?
検証して此処に辿り着いたのであれば
すばらしいと思います
私は当初レフォームフルートを意識していたのですが
あまり良い効果は得られませんでした
もう一つの狙いである
チムニーを高くする(深くする)
という意味では
この形状が良い結果をもたらすのかもしれません
次はフルートの歌口です