Post date: May 10, 2015 3:38:09 AM
またもパウエルです・・・
今回も先日の試奏会にいらしてくださったお客様からのご依頼です。
スコティッシュ頭部管を気に入っていただき、あまり使わなくなった頭部管をスコティッシュ化して欲しいという事でした。
吹いてみると音がまとまらずに散ってしまうような感じです。
このところの数本とも最初は同じような音の傾向でしたので、これがパウエルの音として認識されてしまっている可能性があります。
実はリッププレートにくすんだ薄い金メッキが施されてあったのですが、剥がして欲しいということでした。
どんなものかとスポンジ研磨剤で擦ってみたところ、あっという間にこの状態になりました。
そして元の写真を撮っていなかったことに気づきました・・・
穴の形はまるで定規とコンパスで描いたようで接点の角張が気になりました。
中はこのところの中では最も綺麗な仕上がりです。
ライザーと管の接合もオーソドックスな方法で行われてあります。
この画像ではわかりませんが、壁面のコーナー(この画像の左上と右下)にくっきりとした筋があります。
前後の壁をナイフて当たると中央が帯のように凹んでいます。
手作業でそうなることは考えにくいので、幾何学的な形も含めて機械による加工によるものと思われます。
ひと通り壁を整えアンダーカットも広げました。
ネコ耳加工も終え磨きました。
久々にエンブレムも貼らせていただきました。
まとまりのある音になりました。
スコティッシュにしてもパウエルの音はします。
コメント
☆『本日、夕方よりScottish Fold Embouchure Tuning 頭部管を試してみました…
楽しくて、返信が遅くなりました…
第一印象は、「うわ~っ、メッチャ ヤバい。。。(Goodの方です)」と思いました。
全く違う頭部管になりましたね…!
生まれ変わったと言うか、別の新品になった感じです…(以前が、ボワボワだったので…)
本当に有難うございます!
高村さんは、頭部管のお医者様ですね!!!
高村さんの様な方に、早く出会いたかったです!
本当に感謝です・・・!(^_-)-☆
音にまとまりがあり、倍音が豊かな響きになりました!
低音から高音の跳躍も、全く抵抗なくできます。
少し吹き方を変えてみた所、更に音質が変わり、倍音の豊富な丸い音に変わりました!
色々と試した所、今までのパウエルでは感じたことのない響きになってきました!
パウエルでも、この様な音が出るんだ…など思いながら、学生時代に吹いた曲を吹いていました(^^;)
学生時代に吹いていた楽器を思い出しながら…
まだ、上手く乗りこなせない感じがありますので、色々と探ってみたいと思います!』
2015/5/12 (#15) 千葉県 Y.I. 様