Post date: Jun 5, 2015 1:45:25 PM
そろそろこの日記も終わりにしようかと考えていたのですが・・・
自分の備忘録としてものちのち役に立つこともあるので、簡単にでも続けて行こうかと思います。
さて、そんな訳で今回は画像が全く残っていません。
以前フルートをチューニングさせていただいたお客様からのご相談で
響き以外の、息の(風の)音が結構していると思います。
大きな音で、オケの中で吹いていれば気にならないんでしょうが、
ppですと、結構うるさく感じます。
真ん中のEsが特に響きが少ないですが、これはフルート族の宿命でしょうか。
3オクターブ目は結構抵抗が大きく感じます。
特に小さい音のコントロールが難しいので、
もう少し楽に息が入って音になると、コントロールしやすくなるのでは?
と考えています。
これも、響き以外の息の音が、つまり、無駄な息の流れが悪さをしているような気がしてならないのです。
音色についてはフィンダの音色に特別に思い入れがあるわけではないので、
チューンによって音色が変わってしまっても全くかまいません。
コントロールのしやすさを最優先にしたいと思っています。
もっと深い音色になるならば、大歓迎です。
という内容でした。
ピッコロのチューニングについてはまだ正式にお引き受けしていないのですが、状況によって改善が見込まれた場合のみ・・という条件でお引き受け致しました。
最近フィンダの名前は良く耳にするのですが、今回初めて触れました。
大変カラッとした音で、特に低い方が良く鳴る印象です。
中音Esについてはあまり問題は感じませんでしたが、高音域が鳴らしづらい印象はあります。
息音については確かに気になりますが、何か一種の倍音のように響きに付帯しているようにも感じます。
ホイッスルトーンが鳴っているような感じです。
つくりに関しては非常に細かい部分で気になる点もありますが、果たしてその部分が影響を及ぼしているのかは確信できません。
数少ない経験からすると現状でもかなり良い状態に感じられたので、かえって僅かな不具合が影響している様にも考えられます。
僅かでも改善はできそうに思えたので着手することにしました。
具体的には一番奥の部分の形の崩れと仕上げの粗さ、そしてエッジ付近の不具合を直すことになりました。
胴体は私と同じヤマハのYPC61ですが、自分の楽器よりも良い状態でした。
スコティッシュ化したヤマハとフィリップ・ハンミッヒの頭部管と比較するとフィンダの方が低い方が良く響きトータルでも良好に感じられます。
私の師匠からお預かりしているヘルムート・ハンミッヒと比べてもそれ程遜色なく感じました。
ただし高音の鳴らし易さと艶のある音色はヘルムートが勝っていました。
やはりピッコロに関しては自分自身に確たる基準と自信が無いので判断することが難しく感じます。
それでも元の状態よりは改善が見られたと感じたので終了としました。
コメント
☆『早速試してみました。
全域で響きが太くなり、音量も上がった感じです。
特に中音、低音と低くなるほど、以前よりもよく響いている、という印象です。
高音域のコントロール性は、今のところ、以前との違いをはっきり感じるまでには至っていませんが、以前の詰まった感じで入りにくかった息が、すっきりと入りやすくなっていますので、もう少し練習して、コツを掴めば、コントロール性についても今までとは違ったものが見えてきそうな予感はあります。
全体として、以前よりも良い状態になっていることは実感できます。』
2015/5/25 (#18) 愛知県 T.T. 様