Post date: Jun 24, 2015 12:16:04 PM
前回の記事でも触れましたが、フォリジのお客様から今度はブランネンの頭部管が送られてきました。
こちらは明らかに楽器としての機能にも問題があるようです。
音が雑音ぽく散ってしまい音程のコントロールも大変し難い状態です。
この画像で判るように輪郭がカクカクと角張っています。
最近、或いは一時期のアメリカの楽器でよく見られる傾向なのですが、見るからに無機質な感じがして良い音が出そうな顔ではありません。
中の作りはそれ程問題無いのですが、バランス的には中途半端な感じがあります。
これはクーパーモデルとは違うのでしょうか?
サイズも結構大きくなっているようですので気を付けなければいけません。
ただ基本的な設計の狙いは良いのでそれ程大きく手を入れずに改善できそうです。
前回のフォリジの結果も加えてだいぶ因果関係というか手を加えるポイントが明確になって来ました。
自分が狙う理想の形に近づけて行けば必ず良い状態にできる・・・という自信の様なものが生まれてきました。
音程のコントロールは非常に楽になり音もまとまって良い状態になったと思います。
高音の鳴らし難さも解消できたと思います。
このチューニングのノウハウが木製頭部管の歌口作りにも活かされて良い流れができているように感じます。