Post date: Jan 29, 2016 12:08:51 PM
前回の #04 の記事を読まれて、同様の症状を感じられたということで依頼がありました。
吹いてみると、音の出方は悪くないのですが左手の音程のぶら下がりがかなり顕著な状態でした。
中を見てみると、前回の頭部管とはかなり違った状態でした。
アンダーカットの左右の回しと前後の壁の面に段差ができて奇妙な形になっています。
アンダーカットを振りすぎて前後まで干渉している事は良くあるのですが、これはそれとはまた違うようです。
何故このような形になるのか不思議です。
狙いなのでしょうか・・・
問題箇所を修正し全体に整えて終了しました。
前回のパウエル同様良い感じに仕上がりました。
☆『まだ吹き込めてない状況ですが、左手の音程は明らかに改善されております。』
『今まで、全体にベールがかかっていたようなもやもやがなくなり、スッーと音が出るようになりました。
シャツ1枚脱いだ感覚で機動力が上がり、アメリカンな大雑把なコントロール幅から、和のテイストを取り入れた
ようなミリ単位のシビアなコントロールが可能になった感じです。
音色に関してはパウエル独特の甘さを残しつつ、少しシャープでより木管らしい(高音はピッコロのような音も出
せる)ところまでパレットが広がったようです。
楽器が生き返りました。
あとは使いこなせるよう練習あるのみです。
この度は本当にありがとうございました。』
2016/2/2 (#7) 徳島県 K.O. 様