Post date: Dec 24, 2016 12:59:44 PM
今回は菅原潤氏から送られて来たフィリップ・ハンミッヒの変わった木管フルートです。
木の種類は何なのか良く判りませんが、私が扱った事のある木の中ではブビンガが一番近い感じです。
とても軽い印象です。
吹いてみるとあまり良く鳴らない感じです。
頭部管を替えてみてもあまり良く鳴る感じでは無いので、おそらく材質の持っている個性のような気がしました。
タンポもあまり良い状態では無いようです。
それでも頭部管には明らかに何かしらの不具合がありそうです。
中を見てみると
上の2枚の画像は手前下の様子を角度を変えて撮影したもの
こちらは向こう側(正面)下の様子です。
変な面が出来て形が変形しているのと、壁の面が荒れてささくれ立っているのが気になります。
見える穴の形は問題ないので、これらを修正すれば改善が望めそうです。
コルクを外す際にこんな物が入っていました。
白いプラスチック製のナットのような物なのですが、何の為の物なのか?
誤って割ってしまったので急遽グラナディラ材で同様の物を作りました。(^^;
ひと通り手を入れましたが、見える穴の形は全くいじっていません。
最終的に少しだけエッジの調整はしました。
これだけで最初に感じた不具合は殆ど解消されました。
これなら普通の感覚で吹けますが、材質のせいか軽い響きです。
鳴るところの響きを捕まえると良いのですが、ずっと維持して吹くと疲れる感じです。 以前作ったブビンガ製頭部管 B19 と似ていて同様の感じだったのを覚えています。 結局ブビンガは没にしたのですが・・・