Post date: Jul 20, 2017 2:56:15 AM
今回は前回 #10 GX 頭部管のご依頼をいただいた方から、改めてご相談をいただきました。
本校の卒業生で短大でフルートを専攻している生徒でムラマツのDSを吹いている生徒が興味を持っており、本日仕上げていただいた頭部管をDSに入れて吹いて見たところ、オリジナルよりスムーズで吹きやすいということで、この生徒もチューニングをお願いしたいということでした。
具体的には
低音は比較的よく鳴るものの、第2オクターブAくらいから息の入り方がスムーズではない印象で、音の抜けも詰まるような印象がありました。
・・ということでしたので、確認させていただくことにしました。
大きな問題を感じる程ではありませんが、表情をつけにくいというかコントロールしづらい印象はありました。
大きな音で鳴る感じはあるのですが・・・
左手の音程にも問題を感じました。
中を見ると特に問題となるような個所は無いものの、アンダーカットが小さい様に見えました。
実際にゲージを当てて確認すると、かなり控えめな状態です。
アンダーカットの左右のバランスを揃え、全体に少し広げました。
ライザー面も平滑にヘラで仕上げ磨きました。
それほど大きな違いは感じられないかもしれませんが、当初感じた問題はクリアーできたと思います。
最近木製頭部管ばかり吹いているせいか、金属頭部管は吹き易いのですがどうも心地良く感じられなくなってしまいました。(^^;
たまには吹いて良さも感じておかないといけませんね。
コメント
☆『私も吹かせてもらいましたが、確実に息がスムーズに入るようになっていてコントロールしやすい印象でした。
本人も抱えていた問題が解消されて練習に集中できると言っておりました。
今回もありがとうございました。』
2017/7/28 (#12) 大分県 T.I. 様