Post date: Aug 22, 2017 9:47:04 AM
今回は竹澤の TPC205 というピッコロの頭部管です。
手が加えられているようで、高い G から上が出し難いということでした。
先ず目についたのは、リッププレートの形状です。
パウエルの木管フルートの様にエッジの方の面が平らに削り落とされています。
検索した画像を見る限りではこのようなタイプは無いようです。
吹いてみると、高音が出にくいというよりも音自体がふわふわしていて立ち上がりの悪い状態でした。
エッジの部分が幅広くひどい状態です。
どうもエッジという概念が無いように見受けられます。
中にも形の崩れた部分があります。
これらを修正すればもう少しまともになりそうです。
実は、今回この楽器に合わせて新規に頭部管を作ることになっているので、割と気楽に作業することができました。
中はなるべく綺麗な形になるよう整えました。
多少穴が大きくなるのには目をつぶってエッジも整えました。
プレートの形状はそのままにしておきました。
管の中にも変な段差があったので、完璧ではありませんが出来るだけ滑らかにしました。
元の状態に比べると、輪郭のはっきりしたまとまった音になりました。
これで普通に使用できるようにはなったと思います。
新しく作る頭部管はもっと良い状態にしないといけませんね・・
これから取り掛かるのでまだ暫く掛かりますが、そちらはブログに掲載しようと思います。
コメント
☆『竹澤の調整してもらった頭部管は若干口径が大きくなりましたが問題なくHまで出るようになりました。
ハンミッヒとポイントが異なりますが、これは個性と考えてよいでしょ。
ゆし木の頭部管はまず色が綺麗ですね。細かい模様もよく出ています。
音色は温かみがあり、ソロで使ってみようかと思っています。』
2017/9/21 (#16) 沖縄県 N.K. 様