Post date: Sep 8, 2017 12:28:52 PM
今回は44500番台のムラマツ9Kのご相談です。
たまに、軽く息が入り、ヌケの良い時があるが、年に数回です、何時も頑張って吹いてる様な気がします。
力強い音は出るが音の変化を付けにくい気がします、
低音e以下は口を作り直さないと無理、
最近の楽器は吹きやすく、低音まで大きな音が出る様に思います、少しでも近付ければと思います。
ということで、他にも高音の鋭さ等気になりつつも20年余り使い続けているそうです。
吹いてみると、かなり良く鳴る印象なのですが気になる倍音と詰まり感があります。
音程もいつもながら左手が下がる傾向があります。
心地よく息を通して吹くことができない状態です。
作りは一見とても形良く綺麗な仕上がりに見えるのですが・・
中を良く見ると対角の管との境目辺りにヤスリ目と思しきキズがあります。
最近の頭部管に比べて非常に丁寧で綺麗な仕上がりになっているのに残念です。
上手く撮影できないのですが、光っている部分にキズがあります。
これらの部分の修正と、あまりに小さ過ぎるアンダーカットに手を加えれば改善できそうです。
エッジのキズは取れました。
どうも上手く撮影できませんが、すべてを滑らかに仕上げました。
アンダーカットも少し広げてあります。
問題点は解消され吹き易くなりました。
かなり吹き込んでも応えてくれる感じで、色々な表現もつけられるようになりました。
9Kはこんなにもパワフルに鳴る楽器だったのですね・・
コメント
☆『今まで想像してて出なかった音が簡単に出る様になりました。
劇的に変身してるので驚いてます。今までの20年何やったの?、、、
費やしたフルート時間がもったいなく感じています、表現できる楽器になっだので、頑張って練習に励みます。』
2017/9/11 (#19) 兵庫県 S.S. 様