27 ピッコロ頭部管のチューニング

Post date: Dec 1, 2017 1:27:45 PM

今回はヤマハの YPC-81 とマスターズの頭部管の2本です。

どちらもそれ程ひどい状態ではなかったのですが、ヤマハは高い方は鳴るのですが中・低音がスカスカでした。

マスターズの方も少し開き気味の音で、高い方が少し鳴らし難い感じでした。

ヤマハの中を見ると特に問題も見当たらないので、割れの修理もあることですし仕方ないのかな・・と思い手をつけないでおきました。

マスターズは少々気になる部分があったので修正することにしました。

左右のアンダーカットの終端が前の壁にまで干渉しています。

鏡で見るとこの様になっていて面もガタついています。

アンダーカットも面で切り取ったような感じです。

この辺りを修正してみました。

一つの面になりました。

鏡で見るとこんな感じです。

滑らかな面になりました。

ニュー・ウェーブというタイプです。

慣れないと少々ポイントをつかみ難いのですが、良く鳴る印象です。

高音も鳴らし難い感じは無くなりました。

元の状態もそれ程悪くはなかったので、あまり大きな変化は感じられないかもしれません。

こちらが終わって改めてヤマハを吹くと、あまりにスカスカなので何とかしたくなりました。

僅かに気になる部分に手を入れてみましたが、あまり変化はありませんでした。

このスカスカした音は・・・もしやと思い接続の状態を見てみました。

やはり接続チューブのすり合わせが緩い状態でした。

少し前に作ったエキスパンダーで調整すると、だいぶしっかりした音になりました。

ヤマハなのでそれ程バラつきは無いものと高を括っていましたが、気をつけなければいけません。

コメント

☆『時間がなく30分程しか吹けませんでしたが、

まずマスターズの頭部管で低音Aから出したところ以前よりも

息がまとまってスムーズに入る感じでした。

音の鳴りも良く一本芯の通ったような、ポイントにズバーッと命中している

感じがして、思わず「おぉ!」と独り言(笑)

高音はまだポイントをつかめていないせいか普段の吹き方だと

うまく出ないときがありましたので、間違いなく自分の腕のせいです(笑)

しかし唇を被せ過ぎる傾向ありという事を思い出して微妙に変えると以前のような

キツイ鳴り方ではなくスムーズに鳴ってくれたので、これから徐々に楽器と

仲良くなっていけるように研究していきたいと思います。

ヤマハの頭部管の方も低音から吹き始めましたが、以前よりも音が

まとまっていると実感できました。私が理想としている音に少し近づけた気が

して、もっと吹きたいと思いましたが時間がなく断念しました。』

2017/12/3 (#27) 北海道 K.I. 様