Post date: Nov 12, 2013 7:35:35 AM
ムラマツの頭部管を正式にお客様の依頼でチューニングするのは今回が初めてになります。
しかもそんなに古い楽器ではないようです。
接続部分が大きく凹んで変形していたので、まずはその部分の修理から。
そして音出し。
大きな音は出るのですが、普通に吹くと音程がぶら下がってしまい気持ち良く演奏できません。
途中で吹き方を変えていますが、ビブラートをうんと掛けて不自然な吹き方をすると正しい音程で吹けます。
ムラマツは頭部管のタイプはひとつで押し通していますが、この様な吹き方を前提に調整しているのでしょうか?
今回は最初からスコッティシュにという依頼だったので、早速取り掛かりました。
中の形はとても美しく丁寧に作ってあります。
ただ、壁の表面は何かで擦った後がそのまま残っています。
ライザーの表面を磨いて仕上げていないのは、今のところムラマツだけです。
スコティッシュ化については、形が整っているので耳をつけて表面を仕上げるだけでほぼ終了です。
最初のぶら下がり感も無くなり、気持ちよく吹けるようになりました。
果たして、多くのムラマツユーザーは本当に現状の頭部管を好まれるのでしょうか?