Post date: Aug 26, 2015 5:00:39 AM
今回はヤマハのEC頭部管です。
どの音域ももさっとした、特徴のない音色で表情がつけにくい
中~高音域で吹き込んだ時に、抜けていく感じがない(すぐにリミットに達する感じがする)
高音域がどうしても細くなる
中音域はタンギング時に割れやすく、音をまとめることが難しい
私の技量不足のところもあるかと思います
抽象的ですが、爽快感のある吹きごこちになればいいなと思います
ということでした。
送っていただいた楽器を吹いてみると、ご指摘の問題点を確認することができました。
私が一番気になったのはいつもの事ながら音程の問題で、良い音のポイントではコントロールが出来ない状態です。
その結果が上記の問題点にすべて繋がっている気がします。
ただ以前扱った問題のあるECとは違う印象でした。
中のつくりを見ても例の不具合はありませんでした。
どうやら前回扱ったEC(#20)に近い状態のようです。
仕上がりは良い状態ですが、形状のバランスと細部を手直しすることになりそうです。
それから、気になるリッププレートの形状も少し手を入れることにしました。
スコティッシュ化についても必要であればと希望されていたのですが、どうやら必要は無いようです。
この状態でかなりの変化を感じることができ、問題点は解消できたようです。
音程についても何もせずに普通に吹いて正しく響くようになりました。
どの様に吹いても対応して良く響いて表現の巾が広がった感じです。