雑記帳

無題

2016/10/08 1:46 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2016/10/08 1:47 に更新しました ]


ヘインズ レギュラー・モデルについて

2016/10/08 1:45 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2017/11/12 21:01 に更新しました ]

前から疑問に思っていたのですが・・
ヘインズのレギュラー管は接続がかなり太めです
管厚が厚いへヴィー管かと云うと
それほど重量的な重さも音質的な重さも感じられません

その疑問を解決すべく
測定してみることにしました


手持ちの Haynes  Handmade Heavy #40482
と比較しました
ヘッドスクリューやクラウンの形状もかなり違いますが
レギュラーには接続部にリングが付いています

                                                       レギュラー ハンドメイド(Heavy)



    全長   230mm     225mm         

    重さ    83.2g      91.6g               

    管厚   0.30mm    0.46mm              

   樽内径   19.9mm     19.8mm               

※接続部の外径は測り難いので胴の樽内径の値にしました
管厚も正確ではありません

やはり管厚は薄いのに太い・・・
すなわち内径が太いということになります
ハンドメイドは標準のΦ19.0ですが
レギュラーはΦ19.2~19.3です

私の師匠の楽器の
古いセルマー S-1770
で感じた印象も同じでした
太いのに軽い・・・

大昔の傾向だったのでしょうか?

楽器の選定について

2016/02/03 2:16 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2016/03/12 6:13 に更新しました ]

先程から金とも銀ともつかぬ頭部管を手掛けつつ、楽器の選定についてつらつらと考えて居りました。
フルートという楽器はややもすると打楽器的な判断によって選ばれることがあるように思えてなりません。
ポンと叩いて反応する音を感じる・・といった意味合いで打楽器的と表現したわけですが、こういった基準で判断する場合には材質とか歌口形状の違いはハッキリと感じることができる様です。
それ故に・・と言って良いのかどうかわかりませんが、これだけ種々様々の楽器が溢れているのだと思います。
楽器の数だけ選択肢があるとすればこれは大変な事です。
本来ならば嬉しい事態である筈ですが、実際には問題のある楽器もその中に含まれてしまっている事を危惧しているのです。
リード楽器の方ならご理解いただけると思うのですが、市販のリードというのは1箱買ってその全てが実用になる訳ではないと聞きます。
それを「ちゃんとしたメーカーの製品なのだからすべて使いなさい!」という事になったら色々と問題が起こると思います。
もちろん人それぞれの好みや適正があるので同じ判断基準で選択される訳ではありませんが、中には誰もが使えないリードというものも存在すると思うのです。
フルートの頭部管というのは殆どリードと同じような物です。
ただし適正な頭部管を手に入れれば交換する事無く一生使うこともできますが、そうでない場合はリードのように頻繁に交換出来れば良いのですが・・それは困難です。
オーボエやファゴットのリードの場合は正しい奏法を学びながら先生に選んで頂いたり、自分に合わせて加工する技術も必要になって来ます。
フルートも本来ならば同様に、或いはそれ以上に慎重に選ぶ事を考えなければいけないと思うのです。

私は殆どの部分を奏者がまるで弦楽器の様に自在にコントロールできる事が良いフルートの条件であると考えます。
最初に触れた打楽器の様に音を発したらお終いではなく、発した音を如何に自分の思う様に発展させ表現できるか・・・
少しでも長く自分の出した音に思いを込めて関わっていられるか・・とでも言ったら良いでしょうか。
こういった判断基準で楽器を選ぶと、先ず「できるか否か」或いは「し易いかし難いか」という割と単純明快な絞り込みができると思います。
その上で更に好みや様々な要素を加味しながら選んで行けば良いので誤った選択をすることが少ないのではないでしょうか。

勿論すべての人に同様の考えを押し付けるつもりはありませんし、いろいろな基準で楽器を選ぶ楽しみ方もあると思います。

最近は「こんな事は本当はしたく無いのだが・・・」と思いながら送られて来た頭部管に手を加える事が多くなりました。
本来ならこんな事が仕事として成り立たない方が良い世の中であると・・・

近況を・・・

2015/02/15 4:26 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/02/20 1:11 に更新しました ]

このところどうも笛を吹く調子にむらがあって困っています。
この数年の間はそういう事があまりなかったので原因と対策の追求に焦っています。
こういう状況に陥ると、『自分の作っている楽器は果たして大丈夫なのだろうか?』と不安になって来ます。
笛をキチンと吹くことは楽器を作る上で、特にTuning に関しては正しい判断をする上での絶対条件とも言える非常に大事な部分であります。
ちゃんと吹けなくなったら廃業も考えねば・・・まさに死活問題であります(・・;)

会社時代に毎日やっていたような練習を復活させ、敢えて負荷を与える過酷な練習と撮影による観察で少し見えてきた部分があります。
おそらく楽に吹ける楽器で気持ち良く吹くだけの状態を続け、ちょっと調子が悪いと吹く気が失せてやめてしまう・・・そんな事を繰り返しているうちに吹き方に変化が生じてしまったようです。

そんな中でピッコロを吹くことがコンディションを立て直す上で有効であることを発見しました。
中低音をキチンと美しく響かせる事は非常に難しく、フルートでは多少誤魔化せてもピッコロでは○かXかのシビアーな状態が露見します。

それから、今まで作った頭部管の中で材質に起因するのかどうにも吹きづらいものがあります。
調子の良い時はそれなりに吹けて良さも感じるのですが、調子が悪いと全く吹く気が失せてしまう様な頭部管です。
何度お釈迦にしてしまおうかと考えたことか・・・
銀のパーツを外して再利用しようというケチな考えからなのですが・・・

先程もこの頭部管を吹いていてなかなか面白みがあると感じ、「これはコンディションを維持する上にも自分用として使うのに有効なのでは?」と考えました。
実はこの頭部管、以前野勢さんに試して頂いた時にも『ちょっと?だけど吹いてると病みつきになるかも?』という評価を与えられていました。
何とかお釈迦に成ることを免れて有効活用されることで、少しは良い状態に成ってくれるのでは・・・という淡い期待も感じています。

楽器のあり方・・についてあらためて考えてしまいました。

それにしても演奏を生業とされている方々はもっと大変な思いをして居られるのでは・・・と考えてしまいます。

因みに私がコンディションを確かめ修正するために使っている格好の教材はこれです。
 Marcel Moyse VINGT ETUDES d'apres Kreutzer (
No.14)
ここに指示されているようにスラーで繋がれた頭の音を明瞭に発音しつつ後ろの音は決して大きくならずに正確な音程と純粋な音を保ち、なおかつディナミークも正確に吹くことは難しい事でありますが、非常に良い練習になります。

この最後の練習曲(No.20)もコンディションが悪いと匙を投げたくなる過酷な課題ですが、確実に吹けると快感を覚える優れた曲であります。

製作に費やす時間と練習とのバランスが現在の大きな悩みでもあります。

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先日フルートを吹くコンディションを整え、維持するために少々難しい頭部管を使う・・・という投稿をしましたがその後調子が良い気がします。
難しいといってもどこかに不具合がある訳ではなく、フォーカスを絞った息でピンポイントのスィートスポットに当たらないと響かない材質のようです。
一言で言うと効率の悪い頭部管という事になりますが、それ故に無駄のないシビアな奏法が要求される訳です。

それから、調子の悪い時の兆候として、楽器を唇(顎)に当てるときに位置決めが一発で決まらずに何度か当て直すことが挙げられます。
どうもしっくり来ない感じでずらしてしまうのですが、こういう時は右手に変な力が入っている様です。
この状態を修正するには、構えて直ぐ右手を離して左手だけでしっかりとした音で G を吹きます。
そのまま『G A H A』『G Gis A Gis 』『G A D A』といった音形を繰り返し吹いて楽器がしっかりと支持されていることを確認します。
そしてそのままの吹き方ができるように右手を添えるだけの感覚をつかみます。
吹き始めにこれを行うと良い結果が得られるようです。
以前は毎日の練習の最初に組み込んでいたのですが、これから再開することにします。



木製頭部管について その3

2015/02/05 4:52 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/02/05 16:18 に更新しました ]

以前私の木製頭部管を見て『リップの部分は貼り合わせなの?』と聞かれた事があります。
そういった方法で作っているメーカーもあるようですが・・・
一所懸命削り出しています。
最初は彫刻刀とノミで削ります。

その後はヤスリでひたすら削ってこんな感じに。


最終的にペーパーで仕上げてこんな状態になります。
この材質はアフリカンブラックウッド(グラナディラ)で殆ど真っ黒に見える木ですが、これは杢目が目立つ方です。
磨き込むにつれ現れる杢目も楽しみのひとつです。

木製頭部管について その2

2014/10/11 4:27 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/02/05 5:31 に更新しました ]

このところ商品の数を増やすべく頭部管の製作を夜遅くまで続けている。
製作手順や工程を工夫してだいぶ効率は良くなって来たものの、手間の掛かることに変わりはない。
旋盤のNC化や4軸対応CNC フライス盤を導入すれば省力化は出来るのだが、どうも抵抗がある。
ただでさえ材質の違い、或いは同じ材質でも個体差による加工性の違いはとても大きいので、これをすべて機械に任せてしまうのは非常に不安である。
人間の手は非常に柔軟で、相手(素材)の状況に応じて直ぐ様補正することが出きるが、機械の場合は一度数値を設定してしまうと頑なにそれを守ろうとするので、何か変化が起こると即お釈迦に繋がってしまう。
長い年月を経て育まれた貴重な自然の恵みである木材はできうる限り大切に使いたい。
金・銀・プラチナといった貴金属でも失敗した場合は溶かして再生することが可能だが、木の場合はそういう訳にも行かない。
やはり一本一本肌で感じつつ木材と対話しながら作るのが最も相応しい気がしてならない。
例え手はマメだらけになろうとも、加工中に現れる木目の変化や節目に一喜一憂しながらコツコツと作る現状を良しとすべきであろう・・

木製頭部管について

2014/06/20 1:16 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/04/23 20:22 に更新しました ]

先日来、試作したハードメープル製頭部管を吹いているがこれがすこぶる面白い。
見た目のアンバランスさはあるが、出てくる音は殆ど木管で何とも言えない柔らかさがある。
金属を吹いている時よりずっと自分の身体に近い感覚で生き物感がある。
以前は木管はむしろ固くてきつい音がする印象があって、敢えて使う気にはならなかった。
下は金属でも十分木管を楽しめるし、むしろ最近の良くできた胴体を使うことでメンテナンスを含めて安心感があると思う。

Theobald Boehm 著 THE FLUTE AND FLUTE-PLAYING の中にこんな記述があります。

ベームは2種の物質を組み合わせ、本体は銀管、頭部管は木管
というフルートをよく作っている。彼がこのようなフルートを作った
のは初期の頃で、確か1865年以前であったはずであるが、彼は
晩年になってから、特にこの組み合わせが良いことを強く提唱し
ている。


それから、試作第2号のローズウッドを吹くまでは材質の差についてはそれ程興味がなかった。
一度音も含めて発表したものの、リッププレート形状の違和感が気になり修正した。
これだけでどの様に変化するか分からないが、材質の違いだけを感じ取れるようになれば良いと思う。
早く音を出したいのを抑えてまだ眠らせている。

基本的に金やプラチナ、またその純度によって音が(値段に比例して)良くなるといった考えには賛成しかねるが、木の材質による音の違いを楽しむのは面白そうだ。
むしろこんな意見に同調していたのだが・・・http://www.u.tsukuba.ac.jp/~obataya.eiichi.fu/musician/2_02_acoustics.html
いろいろな材質で作る事に興味も沸いてきた。
ただ、如何せん出来上がるまでに時間が掛かるので、ひとつの結果を待って次に取り掛かるという方法では間に合わない。
しかも歌口の削り直しをすれば塗装なり防水処理をやり直さなければならないのでなるべく避けたい。
幸い自分の中では良い歌口の形が出来ているので迷いは無いので材質だけに集中できる。
今のところ作りっ放しで問題ない歌口になっている。

その2        その3

歌口ゲージ

2014/03/15 1:27 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2014/03/15 19:31 に更新しました ]

こんなものを作って見ました。
以前会社に在ったヘルムート・ハンミッヒさんの道具を見せてもらった時、同じような物がありました。
ハンス・ライナー等他のメーカーの名の刻まれた物もあり、ちゃんと研究していたことが窺われました。
その中に " Nicolet " と刻まれた物を発見した時は興奮しました。
私も以前からアルトの歌口を作るときにこう云うものを縞黒檀で作って使用していたので、「皆同じような事を考えるんだ!」と苦笑したものです。
これは管に付いた歌口の穴を修正する時に使用するために作りました。
柄の握り部分はちょっと遊んでみました・・・中々良い感触です。

巻管

2014/03/10 4:32 に Yoshio Takamura が投稿

以前開きにした頭部管を再びロー付けして巻管の頭部管を作ってみることにしました。

丸めてロー付けして叩いて擦って削って磨きました。

それなりに目立たない状態になりました。
これなら作れなくはありませんね。

Gis Open

2014/01/28 20:03 に Yoshio Takamura が投稿

今日はGis Open に慣れるためにベームの24のカプリスをさらった。 
ベームはオープンの楽器の優位性を唱えていたので・・・

13番は良くさらって指が覚えているせいか厄介だったが、苦手だった8番がスムーズに吹けてビックリ!
結局約1時間半かけて全曲吹いてしまった!(^.^;
自分の楽器もまたオープンに改造しちゃおうかな?(*⌒▽⌒*)

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