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木製頭部管について

2014/06/20 1:16 に Yoshio Takamura が投稿   [ 2015/04/23 20:22 に更新しました ]
先日来、試作したハードメープル製頭部管を吹いているがこれがすこぶる面白い。
見た目のアンバランスさはあるが、出てくる音は殆ど木管で何とも言えない柔らかさがある。
金属を吹いている時よりずっと自分の身体に近い感覚で生き物感がある。
以前は木管はむしろ固くてきつい音がする印象があって、敢えて使う気にはならなかった。
下は金属でも十分木管を楽しめるし、むしろ最近の良くできた胴体を使うことでメンテナンスを含めて安心感があると思う。

Theobald Boehm 著 THE FLUTE AND FLUTE-PLAYING の中にこんな記述があります。

ベームは2種の物質を組み合わせ、本体は銀管、頭部管は木管
というフルートをよく作っている。彼がこのようなフルートを作った
のは初期の頃で、確か1865年以前であったはずであるが、彼は
晩年になってから、特にこの組み合わせが良いことを強く提唱し
ている。


それから、試作第2号のローズウッドを吹くまでは材質の差についてはそれ程興味がなかった。
一度音も含めて発表したものの、リッププレート形状の違和感が気になり修正した。
これだけでどの様に変化するか分からないが、材質の違いだけを感じ取れるようになれば良いと思う。
早く音を出したいのを抑えてまだ眠らせている。

基本的に金やプラチナ、またその純度によって音が(値段に比例して)良くなるといった考えには賛成しかねるが、木の材質による音の違いを楽しむのは面白そうだ。
むしろこんな意見に同調していたのだが・・・http://www.u.tsukuba.ac.jp/~obataya.eiichi.fu/musician/2_02_acoustics.html
いろいろな材質で作る事に興味も沸いてきた。
ただ、如何せん出来上がるまでに時間が掛かるので、ひとつの結果を待って次に取り掛かるという方法では間に合わない。
しかも歌口の削り直しをすれば塗装なり防水処理をやり直さなければならないのでなるべく避けたい。
幸い自分の中では良い歌口の形が出来ているので迷いは無いので材質だけに集中できる。
今のところ作りっ放しで問題ない歌口になっている。

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